本を「読む」だけでなく、「聴く」時代。
そんな新しい読書体験ができるのがAudible(オーディブル)です。
今日聴き終わったのは、2025年本屋大賞に選ばれた『カフネ』。
静かで深い人間ドラマが、素晴らしいナレーションによって、まるで映画を観ているような臨場感に包まれました。
「読むより心に響く」と評判のこの作品を、Audibleで聴く贅沢——。
この記事では、『カフネ』をAudibleで聴く魅力とおすすめポイントを紹介します。
「カフネ」とは?本屋大賞にも選ばれた感動作
阿部暁子著「カフネ」をAudiblelで堪能しました。
毎回感心するのは、ナレーションの方は皆さん素晴らしい!
朗読劇だったら、役ごとにナレーターがいますが、Audibleは一人でナレーションを担当します。
一人で何役も、しかも男女で声色を変えているので、すごいですよね~。
さて、「カフネ」ですが、これは当初の期待以上の面白さでした。
2025年度の本屋大賞の受賞作品です。
これがAudibleに登場するとは、何と太っ腹なの⁈
30日間の無料登録で「カフネ」を聴く⇒こちら
本屋大賞とは全国書店員が選んだ一番売りたい本なんですね。
2004年から始まったので、もう20年以上の長い歴史がある賞なんです。
書店員さんが選ぶ賞、と言う点が好感が持てていいな、と思いますね。
ところで、カフネってどういう意味なんでしょう?
カフネとはポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」のことだそう。
原作では、家事代行サービス会社の名前が「カフネ」です。
その名付けのエピソードがとてもステキです。
カフネの代表、常盤斗季子が子育てをしている時、子供の寝顔を愛しく思い、髪を撫でる時の気持ち。
オシャレだな~、とネーミングのセンスに感動しました。
Audibleおすすめ作品「カフネ」の料理
家事代行サービス会社で働く小野寺せつなとカフネの活動を手伝う野宮薫子。
冷徹で可愛げがない小野寺せつなと野宮薫子は、最初は反発しあっています。
その二人が食を通じて距離を縮めていくお話です。
私がこの本を読む(聴く)きっかけとなったのは、NHK教育チャンネルの「グレーテルのかまど」でした。
本の中に登場するスイーツ「ローズチョコパフェ」を15代目ヘンゼルが作っていたから。
カフネでは、こんなステキな食べ物が沢山出てくるんだ!読みたい!と思ったのでした。
ローズチョコパフェの上には、りんごで作ったバラの花を飾って、とにかく美味しそうでした。
野宮薫子が買ってきたケーキを落としてしまい、形が崩れたケーキを使って小野寺せつなが変身させたパフェ。
まるで魔法使いみたいな鮮やかさ。
りんごをスライスして電子レンジで柔らかくして重ねると、バラの花びらみたいになるのですね。
それからアニメに登場する大きな骨付き肉の作り方も斬新!
私みたいにアラカンだと、大きな骨付き肉といえば「はじめ人間ギャートルズ」。
しかし若者世代ではワンピースのルフィがかぶりついてたやつ、となるのでしょうね💦
あんな大きな骨付き肉だったら、鶏じゃないよね?ダチョウ?みたいに思ってましたが。
カフネで小野寺せつながこの骨付き肉の作り方を再現してました。
骨付き鶏もも肉の周りに牛肉をぐるぐる巻くと、あの原始人が食べてたみたいな大きな肉になったのです。
初めて野宮薫子が小野寺せつなに料理してもらったのが、豆乳煮麺。
小野寺せつなは台所にあるもので、手早く豆乳煮麵を作りました。
薫子も言っていたように、そうめんを豆乳スープで作るのが斬新でした。
そうめん=冷たくして麺つゆで食べる。
それが豆乳を使って、まるで白湯スープみたいなところに、トマトの角切りをトッピング。
二日酔いの野宮薫子には、温かくてスルッと喉を通る豆乳煮麺がこの上なく美味しかったようです。
私も作ってみたい!
と思っていたら、なんと講談社にカフネのサイトがあって、そこでレシピを紹介していました!
・トマトとツナの豆乳煮麺
・ローズチョコパフェ
・大きな骨付き肉
作ってみたいと思ったら、こちらからチェックしてみてください。
Audibleで聴く「カフネ」の感想
家事代行サービス会社の名前「カフネ」の由来は先ほど紹介しましたね。
ふーん、そこからこの名前がついたのね。
それだけじゃない。
ちゃんとラストシーンで「カフネ」を体現して終わっている。
ステキ、ステキすぎる!
野宮薫子も小野寺せつなも、応援したくなる。
「カフネ」は登場人物の心情がリアルです。
読後にじんわりと温かさが残る構成が、多くの読者の共感を呼んで本屋大賞になったのでしょうねー。
カフネのステキなところは個性が際立つ登場人物たち。
少ししか登場しないけど、個人的にはカフネの代表の常盤斗季子も好き。
ナレーターの方が、この常盤斗季子をとっても魅力的に演じています。
小野寺せつなは意地っ張りで無愛想だけど、その頑なさがキュンキュンする。
野宮薫子の明晰さ、この二人を声で演じ分け、性格まで体現するナレーションってすごくない?
だから私はAudibleが好き
野宮薫子の最愛の弟、春彦は何故死んだのか?
春彦が死んだときの第一発見者、港航一とは?
ミステリー要素もあり、食でほっこりするシーンもあり、「カフネ」はとにかく面白い。
Audibleで聴く『カフネ』の魅力
Audibleで『カフネ』を聴く最大の魅力は、ナレーターさんの声の表現力。
まるで物語の中に自分がいるような没入感がありました。
静かな物語だからこそ、声の力をより一層感じました。
Audibleは、忙しい人や読書が苦手な人にもぴったりだと思います。
家事の合間や移動中など、“ながら時間”で聴けるのが魅力ですよね。
『カフネ』のように感情の流れを味わうタイプの作品は、耳で聴くことでより深く心に響くなーと思いました。
ラストシーンが特に感動的で、じんわり涙がにじんでしまったのはナレーションにやられた!と感じます。
ページをめくる読書とはまた違うった“聴く読書”ならではの味わいですね。
Audibleで聴ける『カフネ』の配信情報と登録方法
Audibleでは「カフネ」配信中です。
ナレーターの声は穏やかで落ち着いて、作品の雰囲気に合っています。
声のトーンやテンポも心地よくて、まるで深夜ラジオを聴いているような癒しの時間でした。
Audibleは30日間の無料体験が可能です。
こちらから登録できます。
登録後すぐに『カフネ』を選べば、追加料金なしで聴くことができますよ。
カフネを映画で観たい!
Audibleで「カフネ」を聴くと、登場人物が浮かび上がってきます。
この作品を映画で観たい!と思ってしまいました。
そこで勝手にキャスティングをしちゃいました。
・野宮薫子:石田ゆり子
法務局勤務の誠実な努力家。不器用さをステキに表現してくれるはず
・小野寺せつな:西野恵未
2022年にNHKのドラマ「作りたい女と食べたい女」で春日十々子を演じた人。
小野寺せつなは大柄でいつもゴツイ戦闘服みたいな恰好をしている。西野さんピッタリ~
・常盤斗季子:濱田マリ
カフネの代表として濱田さんの存在感がピッタリ!落ち着いて包容力のある人をステキに演じるはず
・野宮春彦:高橋文哉
朝ドラ「あんぱん」の健ちゃん役で、さわやかな笑顔が春彦の誰をも魅了する笑顔と重なる
Audibleおすすめ作品「カフネ」まとめ
本を読む時間がなくても物語を楽しめるAudibleが日々の生活に欠かせません。
キッチンで仕事しながら、食事をしながら、耳から読書を楽しんでいます。
今日聴き終わったのは2025年度の本屋大賞を受賞した「カフネ」!
さすが本屋大賞になるだけある、おススメ作品でした。